デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は小動き

07:09:47

18日のWTI原油は高安マチマチ。取引中心限月である期近6月限の清算値は前日比0.05ドル安の82.10ドル。
米ABCがイスラエルによる反撃は、22日から約1週間続くユダヤ教の祝祭以降になるとの見通しを示したことで、中東情勢のリスクが後退。WTI原油期近6月限は欧州取引時間帯に81.06ドルの安値まで一時急落した。
その後、イランへの経済制裁を米英が発表した。懸念されたイランの原油輸出に対する制裁はなかったものの、これに合わせてベネズエラの石油・ガス業界に対する制裁を復活させたこともあり、供給不安が高まり、WTI原油期近6月限は米国取引時間帯に82.84ドル高値を示現した。
ただ、米利下げ開始後退観測が高まる中、その後のWTI原油がジリ貧の展開となり、マイナス圏で取引を終えている。
米ニューヨーク連銀のウィリアム総裁が利上げの可能性に言及したことも原油市場の圧迫要因となっていた。
WTI原油期近6月限の一代足のチャートをみると、チャートの悪化には変わりない。80ドルを試す一段安が警戒される。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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