WTI原油は小反発、カナダへの関税を警戒して
07:59:34
30日のWTI原油は小反発。取引中心限月である期近3月限の清算値は前日比0.11ドル高の72.73ドル。
2月1日にカナダとメキシコに対する関税が計画されている中、カナダ産原油に対する関税による米国国内の原油の供給不安が再燃し、買い戻しにつながったとみられる。これまで、カナダ産原油に対する関税を材料にしてWTI原油は上伸したものの、結果的に売り場提供になっていた。サプライチェーンの混乱による米国の景気悪化が懸念されていたためだった。ただ、それも織り込み済みと評価され、買い戻しにつながったとみられる。
WTI原油期近3月限は清算値決定後に、瞬間的に値を跳ばし、この日の高値である73.84ドルを付けたが、その後73ドルを割り込むなど、乱高下を演じた。
この日にも、トランプ米大統領がカナダ産原油に対しても、関税を課すことを決定するとの思惑が台頭したためと考えられる。実際、米国時間の30日夜に、トランプ米大統領カナダ産原油に対する関税の有無を決定することを表明している。
引き続き、米国国内の原油在庫はタイトな水準だけに、カナダ産原油に対する関税の影響を警戒する動きも十分予想される。
米CNBCはカナダ産原油に対する関税は適用されないとも報じている。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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