WTI原油は急反発、カナダの山火事による供給不安も急伸要因に
07:34:53
2日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近7月限の清算値は前週末比1.73ドル高の62.52ドル。
国際原子力機関(IAEA)は週末、イランの濃縮ウラン開発が進んでいることを報じた。これによって、米国とイランの核合意に向けた協議が後退するとの観測もあり、週明けの支援材料となっていた。実際、イランはその後、米国の提案を拒否する意向を示しており、原油市場の支援材料となっていた。
週末にはまた、OPECプラスの自主減産のさらなる縮小、つまり増産が決定された。有志8か国による増産が7月も実施され、5月、6月同様、7月も日量41.1万バレルの増産が実施されることになった。しかし、前週末には日量41.1万バレルを越える増産が指摘されていたこと、5月までの増産はあまりなされていないとの情報も流れ、大きな支援材料となっていた。
また、カナダの山火事の影響で、カナダの原油生産の7%が停止しているとの情報もあり、支援材料となっていた。
WTI原油期近7月限は米国取引時間帯序盤に63.88ドルの高値を示現。5月21日の64.19ドルに迫る動きをみせたが、その後、利益確定売りに62.19ドルまで一時値を消した。ただ、取引終了にかけて63ドル台を回復し、63.04ドルで取引を終了している。
米国のドライブシーズン本番を迎えて、買われ易い環境にある。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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