デイリーコモディティ市況コメント

WTI原油は急反発、米ガルフの石油関連施設の停止継続が支援材料

16日のWTI原油は急反発。取引中心限月である期近10月限の清算値は前週末比1.44ドル高(2日分合計で1.34ドル高)の70.09ドル。
ハリケーン「フランシーヌ」の影響で停止していた石油関連施設の再稼働が遅れるとの見方が大きな支援材料となっていた。ハリケーンが上陸した11日には、米ガルフの原油生産が日量70万バレルを越える水準が停止していた。米内務省安全環境執行局(BSEE)によると、16日時点でまだ日量21万バレルが停止されているとしている。
また、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数はプラス11.5となり、事前予想のマイナス4、前月のマイナス4.7を大幅に上回った。1年振りのプラス圏だったこともあり、米国の景気減速懸念が後退し、WTI原油期近10月限はこの発表後、70.70ドルまで急伸。その後、利食い売りに69.54ドルまで値崩れしたが、取引終了にかけて0.50ドル台を回復。
アジア取引時間帯では、中国の弱気な経済指標を嫌気して、69ドルを挟むマイナス圏もみられたが。
ちなみに、13日のWTI原油は小反落。取引中心限月であるWTI原油期近10月限は前日比0.32ドル安の68.65ドル。
9月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は69.0で、事前予想の68.2を上回った。前月は67.9だったこともあり、米国の景気減速懸念がやや後退し、WTI原油の上伸につながり、発表後にWTI原油期近12月限は70ドル台に水準を切り上げた。
しかし、NY石油製品の冴えない動きもあり、WTI原油市場での利益確定売りが拡大し、70ドル台は一時的にとどまった。清算値決定前に68.47ドルまで軟化したが、ハリケーンリスクの後退も影響したとみられる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)


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