WTI原油は急反落、NY株価急落を嫌気して下げ幅拡大
07:28:07
15日のWTI原油は急反落。取引中心限月である期近12月限の清算値は前日比1.68ドル安の67.02ドル。
この日、中国の国家統計局が明らかにした10月の中国国内の製油所における原油処理量は日量1402万バレルとなり、前月の同1430万バレル、前年同月の同1505万バレルを下回った。これで、7か月連続で前年同月を下回っている。
これを圧迫要因としてWTI原油は値崩れを強いられ、アジア取引時間帯にWTI原油期近12月限は67.51ドルまで急落。
その後、欧州取引時間帯に買い戻しがみられ、一時68.69ドルの高値を付けた。前日発表された強気の米エネルギー情報局(EIA)の週間石油在庫統計が支援材料になったとみられる。
しかし、NY株価の急落をキッカケにして、リスク回避の動きがWTI原油市場でも台頭し、アジア取引時間帯の安値を下回ると、さらに下げ幅を拡大し、66.82ドルまで急落する場面もみせた。13日の安値である66.94ドルを下回っている。その後は67ドルを挟む値動きを強いられ、66.95ドルで取引を終了している。
今週、相次いで月報が明らかにされたが、いずれも現在の世界の石油供給過剰を示す内容だったこともあり、弱気なファンダメンタルズが圧迫要因となり、週末の急反落につながったとみられる。
(MOGマーケッツ 齋藤和彦)
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